マルチスプラインソケット

車やバイクの整備を行っていると、見たことのない形をしたボルトに出会うこともあると思う。
ネットで探すと、「こんなん今後一生使わんやん」みたいな形のソケットに出会うこともあるだろう。
一つ一つ揃えると場所も取るし滅多に使わない工具にお金をかけたくない。
そんな方におすすめしたいのが、スプラインソケットという工具だ。
スプラインソケットは特殊な形状をしている為、一つのソケットで様々な形のボルトに合わせることができる。
この記事ではスプラインソケットのメリットデメリットを解説していく。

スプラインソケットとは

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マルチスプラインソケットは特殊な形状をしており、一つのソケットでミリもインチもトルクスもトリプルスクエア、果ては角がなめてしまったソケットを回す事が出来るソケットである。
接触面が少ないなどデメリットも存在する。
変わった形のボルトを緩める機会が少ない人や工具を減らしたい出張整備士にオススメ。

メリット

メリットとして一番に考えられるのはやはり、これひとつで様々なサイズに対応しているという点だろう。
1つのソケットでミリもインチもトルクスも行けるということはそれだけ必要な工具が少なくなるということである。
E型ソケットや、CR-Vソケット・トリプルスクエアソケットなどは出番が多く無く、少ない使用頻度頻度の工具をわざわざ買いに行く必要もなくなる。
使用頻度の低いボルトに悩まされることが減るのは時間的にも金銭的にも大きなメリットと言える。
DIYユーザーなど珍しいネジを扱う機会は少ない。
故にこのソケットを持っておくと珍しいボルトが出てきた際に対応出来き、作業効率も上がることだろう。

ポイント
・1つのソケットで複数サイズに対応
・見たことのないボルトにも対応することが多い
・専用ソケットが無く、作業が中断されることが減る

デメリット

とは言えデメリットももちろん存在する。
普通のソケットいらないじゃんこれだけでいいじゃん!とはいかない。
色々な形に対応しているということは専用の物に比べて接触面が少ないということである。
すなわち、硬くしまっているボルト、固着しているボルトや母材が柔らかいボルト等に使用すると接触面の少なさから最悪の場合ボルトが舐めてしまう事も考えられる。
色々なサイズに対応出来るけど、専用の形はない、器用貧乏さんでもあるのだ。
中の形を見れば分かるが独特の形をしており、普通の六角や12角、トルクスとも違う形をしている。
この特殊な形が、色んなボルトを捉える役割を果たしている。
色々なソケットの代役をできるが故に、主役ではない。この点に留意しておきたい。

ポイント
・固着したボルトや母材が柔らかいボルトに使用すると、最悪の場合ボルトが舐めることが考えられる

まとめ

このソケットを持っておけば、珍しいボルトが出てきても対応できるケースが増えるだろう。
DIYユーザーや出張整備士に特におすすめの工具と言える。
一方デメリットもあり、大きなデメリットとして接触面が少ない点が挙げられる。
硬くしまったボルトや固着しているボルトには使用しない方がいいケースも存在するだろう。

ポイント
・DIYユーザーや出張整備士におすすめ
・一つのソケットで複数の形に対応する為、珍しいボルトに対応できるケースも多い
・接触面が少ないので、固着したボルトや硬くしまったボルトには向かないケースも存在する
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