ボルト ねじ穴 修正 復活 方法 工具

前回はボルトのネジ山の修正を紹介しました。

今回はボルト穴の方の修正方法を紹介していきます。
ボルトは同じサイズのボルトで代用できることも多いですが、ボルト穴はそうはいかないケースも多いですよね。

ボルトのネジ山も修正できるわけですから、当然ボルト穴を修正できる工具も存在します。
タップという工具です。タップにも種類があるので、用途に合っているタップを選ぶ必要があります。

手順
・ふくろ穴(貫通していない穴)=上げタップ(3番)
・通り穴(貫通している穴)=中タップ(2番)or先タップ(1番)
・ねじ山がない状態→先タップ(1番)=中タップ(2番)

なぜの穴のタイプによってタップの種類を変えないといけないのかを詳しく解説していきます。

タップにも種類がある

ホーザン(HOZAN) タップ M3 先/中/上げ 3本組 K-437-3

先タップ(1番)

画像の真ん中が先タップです。
他のタップに比べてネジ山が切られている位置が上の方になっていると思います。
なぜネジ山が切られている位置が上になっているかというと、ねじ切られていない普通のドリル穴にねじ山を作る際、いきなりねじ山が切られていると斜めにねじ山を作ってしまい、取り返しのつかないことが怒ってしまいます。
そうならない為に、まず真っ直ぐ挿入するためのねじ山がない部分が存在するというわけですね。

中タップ(2番)

画像右側が中タップです。
中タップはネジ山の修正や先タップを使った後のネジ山に使うことが多いです。
先タップでねじ山を作った場合、先の方にねじ山がついていない為下の方にねじ山ができません。
その為、中タップを使って下の方までねじ山を作ると必要があります。

上げタップ(3番)

画像左が上げタップです。
最初の方からねじ山が切られています。
その為、貫通していない穴や中タップでねじ山を作った後の仕上げに使うことが多いです。

タップの使い方

ネジサイズの確認

まずはボルトサイズを確認しましょう。
ねじ穴でサイズがわからない場合はボルトのサイズを測りましょう。
前記事でも書きましたが、ボルトサイズの確認にはピッチゲージを使います。

ピッチゲージ ボルトゲージ セット ミリ/インチ ネジピッチ測定 工具 60日保証付

ボルト系とピッチの両方を測る必要があるのでこんな感じのものがいいと思います。
上記の商品の穴の部分でボルトサイズ、円周についているギザギザでピッチを測る事が出来ます。
どちらもぴったりとはまる部分があるはずなので当てがってサイズ確認をしましょう。

タップの使い方

ダイスにはダイスハンドルが必要でしたよね?
じゃあタップには?
そう、タップにはタップハンドルが必要です。

でも、大体のセットにはタップハンドルも付いているので安心してください。

タップを使う際は、穴に対して真っ直ぐに挿入しタップハンドルを1回転させて、1/4回転戻すを繰り返すだけです。
一気に回し続けないように注意しましょう。

ポイント
・ハンドルを1回転→1/4戻すの繰り返し
・ねじ山をしっかり作る為に一気に回し続けない。
・母材が柔らかいときは力を込めすぎない

おすすめのダイスセット

Gunpla タップダイスセット 20PCS

Gunpla タップダイスセット 20PCS ネジ穴 ネジ山 修正

ポイント
・価格が安い
・精度は高くない
・1からねじ山を作るのは無理
・ダイスだけでなくタップも入っている

価格が安く、入り組も充実しているタップダイスセットです。
ネジ山の「修正」に使うことはできますが、1からねじ山を作ることは難しいです。
精度もあまり高くないので、同じボルトに何度も使うとボルトが細くなってしまうでしょう。
DIYユーザーにお勧めです。

ASTRO PRODUCTS 11-09472 40PC タングステン タップダイスセット 11-09472

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ポイント
・工具専門店アストロプロダクツのタップダイスセット
・価格も安い方
・国産品
・精度も高い
・DIYユーザーから整備士までお勧め

アストロプロダクツから出ているタップダイスセットです。
価格もそこまで高くないです。
MADE IN JAPANなので精度も高いです。
価格をとにかく安くしたいってことじゃなければ、こっちをお勧めします。
ネジ山の修正って緊急事態で使うことが多いので、安心したいですもんね。。。

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