先日IKEAの家具を組み立てている時、
「あれ、このネジプラスじゃない・・・?」
と気づきました。
こんな感じのネジです。
普通のプラスネジはこんな感じ
上の方の画像は深い十字溝と別に浅い十字溝が切られています。
これはポジドライブというネジで、プラスと似ているのですが若干違います。
ポジドライブとは
ポジドライブはヨーロッパ発祥のネジです。
欧州の機械などで見かけることが多いですよ。車とか。
イギリスのEIS社が特許も持っています。
欧州以外にもアメリカでも使用率が結構高いです。
アメリカでは昔はマイナスネジが流行っていました。
(最初に発明されたネジなので)
その後プラスネジが発明されましたがフィリップス社が特許を持っていたため、他国より普及が遅れました。
プラスネジを使うと特許料がかかり高くなるため、欧州で使われているポジドライブが使われるようになりました。
IKEA(イケア)のネジがプラスではない理由
なぜIKEAのネジはプラスではなくポジドライブなのでしょうか。
理由はプラスよりもしっかり接触面積が大きいため、ネジがなめにくいからです。
接触面積が広いと大きな力をかけやすく、しっかりと力をかけてネジを締めることができます。
ユーザーのことを考えて採用されているわけですね。
(日本だと知らない人が多いけど)
ポジドライブにプラスドライバーを使ってはダメなのか
結論から言うとダメです!
使うことはできます。
しかし、普通のプラス以上に力をかけにくくなります。
ということは普通にプラスネジをプラスドライバーで締める以上にカムアウト現象が起こる可能性が高くなります。
ネジが舐めてしまうとしっかり閉めることが出来なくなったり、逆に緩めることが出来なくなるということです。
家具のネジをしっかり閉めれないということは最悪の場合家具の倒壊が起こり、破損や怪我に繋がってしまいます。
ポジドライブネジを締める際は必ずポジドライブのドライバーを使うようにしましょう。
ポジドライブを締めることのできる工具
ポジドライブはPZと表記されることが多いです。
PZ1.PZ2.PZ3といった感じですね。
IKEAの家具ではPZ2が多いのではないでしょうか?
ポジドライブドライバーはIKEAで買うことも出来ますよ。
近くにイケアがないばあいはAmazonなどでの購入がいいかもしれません。
ドライバータイプ
電動タイプ
ビットだけはコチラ
ビットソケット
ラチェットを持っている方はビットソケットタイプもありですね。
ドライバータイプよりも狭い場所にアクセスでき作業効率も上がります。
プラスドライバーに関してはこちらで解説しています。